Small Talk 2

旅の記録 + ちょこっと日常のあれこれ を綴ります

扉をたたく人 

2010/03/28
Sun. 08:48

『扉をたたく人』(2008年/米国 原題:The Visitor)を見た。

thevisitor.jpg

=ストーリー=

コネティカットにある大学の教授ウォルター・ヴェイル(リチャード・ジェンキンス)は、妻に先立たれてから心を閉ざし、無気力に生きていた。ある時、ニューヨークでの学会に参加することになり、そのため25年前に購入したニューヨークのアパートに行ってみると、見知らぬ若いカップルが住んでいた。
そのカップル、シリア出身のタレク(ハーズ・スレイマン)とセネガル出身のゼイナブ(ダナイ・グリラ)は、詐欺に遭ってこのアパートに住むことになったらしいのだが、彼らは不法滞在者であり警察沙汰にしたくなかったので、おとなしくアパートを出て行く。しかし、ウォルターは、行く先のない彼らをしばらく置いてやることにした。
明るい性格のタレクはジャンベ奏者で、ウォルターにジャンベを教えるうちに二人は親しくなり、またウォルタータレクのライブに行ったり、タレクの仲間たちと公園でジャンベのセッションをしたりして、活力を取り戻していく。
そんなとき、タレクが地下鉄で無賃乗車の嫌疑をかけられ逮捕される。電車賃は払ったとウォルターが証言したものの、タレクは不法滞在で拘留されてしまい・・・

=感想(箇条書き)=

・孤独な老人が若者との触れあいを通じて変わっていく、というのはよくある話(『グラン・トリノ』は記憶に新しい)なんだけど、古臭さというか陳腐さがまったくなくて、本作は見てよかったと心から思える作品だった。ウォルターを演じたリチャード・ジェンキンスの演技も素晴らしかった。

・ジャンベって簡単そうに見えるけど難しいのかな~?西アフリカの楽器であるジャンベを、セネガル出身のゼイナブでなく、シリア出身のタレクが演奏しているところも興味深かった。

タレクはすごくいい奴なのに、前向きに一所懸命に生きているのに、あんなに突然強制送還されてしまうなんて・・・
9.11以降取り締まりが厳しくなって、こういう悲劇は珍しくないのかもしれないと思うととても怖くなった。
もちろん不法滞在はよくないけれど、いろいろな事情でそうなってしまっている人も多いだろうし・・・日本でも件数は少ないにせよ、同じことが当てはまっているのかな?

・拘置所の役人を怒鳴りつけたウォルターの気持ちもなんとなくわかった。怒鳴ったところで何かが変わるわけではないんだけど、タレクのためにウォルターができることって、それくらいだったと思うから。でもって、ワタクシの経験では、米国の入管(?)の役人って、ホントに「あんた、何様?」って腹立たしくなる人が多かったし

タレクの母親モーナ役は、『シリアの花嫁』にも出ていたヒアム・アッバス。シリアに旅行したとき、美男美女が多いと思ったけど、彼女自身はレバノン出身らしい。


=評価=
★★★★(満点は5つ)

かなりオススメ!
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