Small Talk 2

旅の記録 + ちょこっと日常のあれこれ を綴ります

toiledejouy.jpgBunkamuraミュージアムで開催中の、『西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展』に行ってきた。

トワル・ド・ジュイというのは、ヴェルサイユに程近いパリ近郊の町ジュイ=アン=ジョザスの工場で製作された、西洋更紗(さらさ)のこと。
16世紀に東インド会社によってインド更紗がヨーロッパにもたらされ、洗濯もできて扱いやすいコットンプリントは、ヨーロッパで大流行。
しかし、伝統的な毛織物などテキスタイル業者からの反発もあり、フランスでは、1686年から73年間にも渡って、インド更紗の輸入、さらにはその着用まで禁止されてしまった(・・・フランスらしい)が、その解禁にあたり、ドイツ出身のプリント技師、クリストフ=フィリップ・オーベルカンプが招かれ、ジュイ=アン=ジョザスに工場が設立され、そこで様々なコットンプリントが生み出された。
特徴的なのは、田園風景を描いたものや(産業革命後、田園での生活は庶民のあこがれだった)、黒地に花がいっぱいにプリントされたグッド・ハーブスなど。
トワル・ド・ジュイのコットンは、当時大流行し、マリー・アントワネットも普段着にはコットンプリントのドレスを着用していたらしい。

展示内容は、

プロローグ:田園モティーフの源泉
フランドル地方のタペストリーの展示。

第1章:インド更紗の熱狂
インドのほか、中国のものも。インド更紗のパッチワーク(?)の江戸時代の下着や、江戸時代の商人が使っていたサンプル本(反物切本帳)なども。

第2章:トワル・ド・ジュイの工場設立
動物画家で、トワル・ド・ジュイのデザイナーであった、ジャン・バティスト・ユエのデザインの、『工場の仕事』というプリントが興味深かった。

第3章:木版プリントに咲いた花園
木版プリントは、カラフルな花のモチーフのものが多く、多彩なデザインが見られるサンプル・ボードも面白かった。

第4章:銅板プリントに広がる田園風景
銅板プリントは、モノトーン。より繊細な柄が表現されている。
マリーアントワネットと言われている女性が描かれていたり、当時流行していた気球が描かれていたり。

エピローグ:受け継がれる西洋更紗の魅力
工場は1815年に閉鎖。その後、トワル・ド・ジュイのデザインは、英国のウィリアム・モリスなどに受け継がれていく。レオナール藤田の裸婦像の中に、トワル・ド・ジュイの布がベッドに使われているところが描かれていた。

という内容。
時代の流れに沿っての展示で、わかりやすかった(美術展というより、博物展という印象)。
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