Small Talk 2

旅の記録 + ちょこっと日常のあれこれ を綴ります

Bunkamuraミュージアムで開催されている、ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞に行ってきた。
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歌川国芳と歌川国貞、幕末に大人気だったというこの二人の浮世絵師の作品の展覧会。展示されていた作品はすべて、ボストン美術館所蔵のものとのこと。ボストン美術館、かれこれ15年近く前に一度行ったけど、浮世絵のコレクションは全然見なかったなぁ・・・(若干、後悔。いや、この機会にとっておいたと思っておこう)。

歌川国芳(1798 - 1861)は豪快な武者絵と大胆な構図が、歌川国貞(1786 - 1865)は粋な美人画や緻密な表現が特徴で、二人とも幕末に活躍した浮世絵師。

構成と、印象に残ったものをここにメモ。

一幕目の一 骸骨彫物伊達男(スカル&タトゥー・クールガイ)
本展覧会のポスターにも使われている、髑髏が印象的な『国芳もやう正札附現金男 野晒悟助』
猫が組み合わさって髑髏にしているところがとても面白い(国芳は大の猫好きで知られる)。

一幕目の二 物怪退治英雄譚(モンスターハンター&ヒーロー)
このエリアのハイライトは、3枚の絵のうちの2枚を使って大きく描かれた骸骨が一度見たら忘れられない、『相馬の古内裏に将門の姫君瀧夜叉妖術を以て味方を集むる 大宅太郎光国溶解を試さんと爰に来たり竟に是を滅ぼす』。国芳の代表作のひとつと思われ、グッズもたくさん売られていた(ワタクシも思わず手ぬぐいを買ってしまった)。

一幕目の三 畏怖大海原(ホラー・オブ・ウォーター)
為朝(ためとも)を助けに来た天狗がモノトーンで描かれた国芳の『讃岐院眷属をして為朝をすくふ図』は面白かった。モノトーンで描くという発想はどこから湧いてきたのだろう???

一幕目の四 異世界魑魅魍魎(ゴースト&ファントム)
娘を殴り殺そうとする老婆が大迫力の、国芳の『観世音霊験一ツ家の旧事』。この老婆は、若い美しい娘を使って旅人を引き入れ、寝入ったすきに旅人を殺して金品を盗んで生計を立てていたが、あるときこの娘が旅人の青年に一目惚れしてしまい、その青年の身代わりとなって老婆に殺されたというエピソードがもとになったもの。

一幕目の五 天下無双武者絵(サムライウォリアー)
柴田勝家の勇猛ぶりを描いた国芳の、『水瓶砕名誉顕図』は、勝家に倒された敵方の武将たちが宙を舞っていたりして、映画のワンシーンのようだった。

二幕目の一 三角関係世話物(トライアングル・オブ・ラブ)

二幕目の二 千両役者揃続絵(カブキスター・コレクション)
淡いバックの色使いと紋様がポップだった国貞の『御誂三段ぼかし』は素敵だった。

二幕目の三 楽屋裏素顔夢想(オフステージ)
芝居小屋の様子を描いた作品が数点あり、ごちゃごちゃしているけれども、一人ひとりちゃんと表情や着物が描き分けられていて関心した。

二幕目の四 痛快機知娯楽絵(ザッツ・エンターテインメント)

二幕目の五 滑稽面白相(ファニー・ピープル)

二幕目の六 今様江戸女子姿(エドガールズ・コレクション)
国貞の代表作、『当世三十二相』から6点。ポスターに使われている、手紙をくしゃくしゃにしている女方が描かれているのは『よくうれ相』
国芳の作品は、『縞揃女弁慶』シリーズが多く展示されていた。天保の改革で質素倹約が奨励され、華美なものが禁止された時代に、縞模様(ギンガムチェック)の着物が流行ったのだという。

二幕目の七 四季行楽案内図(フォーシーズン・レジャーガイド)

二幕目の八 当世艶姿考(アデモード・スタイル)
この最後のコーナーのみ写真撮影が許されていたので、いくつか紹介。

こちら(↓)は、いずれも国貞の作品で、口紅だけ赤い色が入っているが、残りは藍と墨の濃淡で表現されているもの。背景には夜桜が描かれていて、今の季節にぴったり?!
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こちら(↓)左も国貞の作品で、『本朝風景美人競 陸奥松島』、右の作品は、『見立邯鄲』。団扇の透け感が印象的。
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こちら(↓)も国貞の作品、『全盛遊 三津の あひけん』。左からだと、大坂新町、江戸新吉原、京嶋原
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これ(↓)も国貞の作品で、それぞれ着物の柄がひな人形だったり羽子板や毬だったりと、とっても凝っていてゴージャス。人形屋(?)がスポンサーになって描かせたものなのだろう、とのこと。浮世絵は江戸時代は当時のポップカルチャーであり、さながらファッション雑誌のようなものだったようだ。
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作品数も多く、展示の仕方も工夫されており、解説も丁寧で、かなり楽しめた。
ワタクシは、ダイナミックでやんちゃな感じのする国芳の作風のほうが好き
ちょっとでも興味があれば、足を運ぶ価値アリ。おすすめです!
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