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Small Talk 2

旅の記録 + ちょこっと日常のあれこれ を綴ります

【5日目(その2):レヴォチャ → スピシュカーノヴァベス → コシチェ → ミシュコルツ】


【5日目(その1)】からの続き。

スピシュ城からレボチャの町に戻り、レボチャの町を散策。
この町はスピシュ城とともに世界遺産に登録されている
在スロバキア日本大使館によれば、13世紀中頃のモンゴル軍侵略によりレヴォチャの町は破壊されたが、その後、貿易の要衝として次第に重要な位置を占め、後にハンガリー王国の中の自治都市として14世紀末から15世紀にかけて文化的・経済的繁栄の絶頂を迎えた、とのこと。
中世の町らしく、旧市街を囲む城壁がそのまま残っており、旧市街への入り口のメインゲートがこの(→)コシツカー門
コシツカー門から5分ほど歩くと、マイステル・パヴォル広場が広がっていて、この町の見どころもその広場のまわりに固まっている。

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17世紀はじめに造られた旧市庁舎(↓)。この個性的な建物の前には、“恥の檻”と呼ばれる檻があり、昔は罪人などをさらし者にしたのだという。中は、このスピシュ地方の歴史博物館になっていた。
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psh-5-2-4.jpg旧市庁舎の歴史博物館に入場すると、そのすぐ近くにあるマイステル・パヴォル博物館(←)にも入場できる。
マイステル・パヴォルは、16世紀はじめに数多くの宗教美術品を造った名工で、聖ヤコブ教会の祭壇も彼の作品。レボチャに住居兼工房を構えていたとのことで、そこが今、この博物館になっている。
psh-5-2-5.jpg

こらら(↑右、↓)は、聖ヤコブ教会の祭壇に施された木彫りの作品のレプリカ。
あまり入場する人がいないのか(またはメーデーで祝日だったせいか)、ワタクシが入ると慌てて職員さんが展示室の照明をオンにしに回っていた。
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psh-5-2-8.jpgさて、ここレヴォチャ観光のハイライト、聖ヤコブ教会へ。
スロバキアで2番目に大きな教会で、高さ18mを超えるゴシック様式の祭壇は、世界最大級の大きさなのだという。
この教会は自由には観光できず、決まった時間に開催されるガイドツアーに参加しなければならない。ガイドはもちろんスロバキア語・・・

そして残念だったのは、外壁のみならず、その最大の見どころであるゴシックの祭壇も修復中で見ることができなかったこと(涙)。幕に祭壇の絵(写真?)がプリントされていて、その幕が上がってくれないかなぁ・・・などと期待したけど無駄だった・・・残念無念

こちら(↓)は、レヴォチャ旧市街の町並み。右は旧市庁舎を別の角度から見たところ。
psh-5-2-9.jpg psh-5-2-10.jpg
こちらはワタクシが宿泊したホテルとそのレストラン。
ホテルの建物が古いので、客室はすごく快適!というわけではなかったけれど、レストランはなかなか雰囲気があって素敵なところだった。遥か向こうには、丘の上にそびえる聖マリア教会の姿(↓)も見えた。
psh-5-2-11.jpg psh-5-2-12.jpg

psh-5-2-15.jpgバスの時間まで少し時間があったので、広場に面したカフェで一休みした。
英語メニューもなかったため、ビールと隣の人が食べていたケーキをオーダー(変な組み合わせ)。
グラスビールにケーキで支払ったのは、2.2ユーロ。スロバキアは物価が安くて感動(笑)。

さて、ホテルに預けておいた荷物をピックアップして、バス停へ移動。
スピシュ城に行った時のバス停と、これから向かうスピシュカー・ノバー・ベス(Spišská Nová Ves)行きのバス停、名前は同じだけれど場所が違って焦った。今日はバス、電車、さらに電車と乗り継ぐことになっていたので、このバスを逃してまうと宿泊先を変えなきゃならない事態も想定されたので。

スピシュカー・ノバー・ベスのバスターミナルに降りて、はて・・・駅はどこ?ときょろきょろ見回す。
地図看板も見当たらないし、荷物を持ってウロウロするのも嫌だったので、バスターミナルの建物に入り、そこにいた人に聞いて教えてもらった。英語はもちろん通じなかったけれど、親切に道を教えてくれてとてもうれしかった。
ワタクシも日本に来ている旅人が困っていたら、絶対に力になってあげようと心に誓う。

スピシュカー・ノバー・ベスの駅で、本日の宿泊地、ハンガリーのミシュコルツまでの切符を購入。
スロバキアのコシチェという駅で乗り換えるので、そこまでの切符とコシチェからミシュコルツまでの切符、2枚が発券された。
もともと乗ろうと思っていた電車より前に、コシチェ行きの電車があったので、それに乗ってみた・・・けれどもどうやら後の電車は急行で、ワタクシが乗った電車は各駅停車。途中で追い越されてしまった(苦笑)。
各駅停車の車窓から見た景色、一面の黄色い花畑で、季節は春なんだなぁ・・・と改めて感じた。
psh-5-2-13.jpg psh-5-2-14.jpg

各駅停車に乗ったので、1時間40分ほどかかってコシチェに到着。
コシチェはスロバキア第2の都市で、駅もかなり大きく売店やレストランも充実しており、利用者も多かった。
この東スロバキアの中心都市からハンガリーへ抜ける電車は、ブダペスト行きが朝の6時と夕方の6時の1日2本しかなく、乗り損なったら大変!でも、もうちょっと本数があってもいいような気が・・・

ブダペスト行きの特急列車に乗り、1時間20分ほどでミシュコルツのMiskolc Tiszai駅に到着(↑)。赤レンガの駅舎はどこか懐かしい感じ。
この駅もそこそこ立派で、構内にATMがあり、そこでハンガリーの通貨、フォリントをゲット。

駅からホテルまではトラムを利用。ここでもトラムの乗り場の切符売場の人がとても親切で、「このホテルに行くなら何番目のストップで降りて」と教えてくれた。しかも、そのときちょうど運転手さん(女性だった)もその話を聞いていて、ワタクシがトラムを降りた後も、「ホテルはあっちよ~!」と窓を開けてわざわざ手で方向を指して教えてくれた。
・・・ホントにありがとう・・・

と、移動の多かった1日だけれど、とても気分よく終えることができた。

明日はアグテレク・カルストの世界遺産に出かけます!


= 旅する人への参考情報(すべて2013年5月1日現在)=

★レヴォチャのバス停


レヴォチャの旧市街すぐ近く、コシツカー門のそばのバス停は「Levoča,,ÚNZ」。
バスターミナル「Levoča,,aut.st.」からだと、旧市街まで上り坂を延々15分くらい歩く必要がある。タクシーもない。
また、「Levoča,,ÚNZ」のバス停も、スピシュ城行き:東向き、スピシュスカー・ノバー・ベス行き:南向きのバス停は場所が違うのでこちらも注意。東西に走るバスのバス停は、旧市街からコシツカー門を出て直進、南北に走るバスのバス停は、コシツカー門を出て左に曲がって(坂を下って)少し歩いたところ。

★スピシュカー・ノバー・べスの駅

バス停はターミナルになっているので、まずはターミナルの建物へ向かって歩くべし。
ターミナルを正面に、バスが並ぶところを背にして立つと、左手に線路が見えるので、線路正面に見て右手へ、線路沿いを歩くと、200mほど先、3分程度で駅に着く。

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