Small Talk 2

旅の記録 + ちょこっと日常のあれこれ を綴ります

イラン旅行 ~7日目~ 

2010/05/05
Wed. 17:18

【7日目: テヘラン】

いよいよイラン旅行最終日。今日は19時55分テヘラン発のフライトで帰国するまで、テヘラン市内を観光。
iran2010-7-1-2.jpgまずは、サアダーバード宮殿博物館へ。
ここは、イスラーム革命で倒されたパフラヴィー朝(1925-1979年)の王家の離宮で、建物のいくつかが博物館として公開されているところ。ワタクシたちは、そのうちのひとつ、かつてはシャー(王)の宮殿だった宮殿博物館(←)に入場。
外観はかなり地味なのだけれど、中はかなりゴージャス!
iran2010-7-2.jpgこちら(←)は、1階にあった応接室(?)。
シャンデリアもカーテンもペルシャ絨毯も品がよく、今でも十分使えそう。
iran2010-7-3.jpgこちら(←)は、2階にあった来客用のダイニング(?)。
奥に見えるのは日本から贈られたという屏風。このセンスはどうなんだろう・・・?
iran2010-7-4.jpgこちら(←)は、シャー(王)の寝室。
立派な虎の毛皮に目が釘付け

ワタクシたちが訪れる観光地では、やたらと遠足に来ている小~高校生の集団を見かけた。
遠足が多いなぁ・・・と思っていたら、イスラーム革命以降、イランの学校では自国の文化や歴史を積極的に学ばせており、課外授業が多いのだという。
このサアダーバード宮殿博物館では、小学校低学年の男の子・女の子の集団に会った。
ちなみにイスラーム革命以降、小学校から高校まで学校は男女別。現地ガイドはしきりに、「ずっと男女別なんておかしい。かわいそうだ。」としきりに話していた。
女の子たちは日本人を見たのが初めてだったのか、珍しくてキャーキャー騒いで先生が大変そうだった。男の子は騒ぐことなく、でもやはり珍しいので気になっていて、ちらちらこちらを見ているといった様子で可愛かった。
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しかし、小学校低学年の子どもたちがこの宮殿を見て何を学ぶのだろう???「シャーのように贅沢してはいけません!」ってなこと???・・・な訳ないか。

お次は絨毯博物館へ。
絨毯博物館は、イスラーム革命直前の1978年にオープンした新しい博物館。
当時のシャーの妃が建築を専攻していたとのことで、彼女自らがこの建物を設計したのだという。
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絨毯博物館には、当然ながらたくさんの絨毯があったのだけれど、その中でいくつかを紹介。
↓の写真の左は、遊牧民が使っていたもので家畜の模様の絨毯。偶像崇拝を禁じるイスラムの国なのに、動物やら人間やらの模様が多かったのは意外だった。イスファハンのイマーム広場にあるアリカプ宮殿にも人の顔がタイルに描かれていたし、ペルシャ文化圏ではタブーではなかったんだろうなぁ。
↓の写真の右は、天国を表したという図柄の絨毯。これはとてもイスラームらしい。
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↓の写真の左は、四季の風景が描かれたもの。右上から時計回りに、春夏秋冬となっている。
↓の写真の右は、西洋の12星座と、東洋の十二支が描かれたもの。東西文明の見事な融合!?
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↓の写真は、中央にドラゴン(龍)とフェニックス(不死鳥)が戦っている様子が描かれているもの
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ここで紹介したのはごくごく一部で、他に面白かったのは、ジョージ・ワシントン、エブラハム・リンカーンや明治天皇などを含む世界の偉人が描かれた絨毯や、歴代のイランの王の顔がすべて描かれた絨毯などもあった。

iran2010-7-19.jpgイランでの最後の食事は伝統料理(これ以外の食事については後ほどまとめて日記を書く予定)アブ・グーシュトという煮込み料理
羊の肉、野菜が壷の中で煮込まれているもので、食べ方にルール(?)がある。
その食べ方とは、まず、壷からスープのみを別の器に取り、ナン(パン)を手でちぎり入れ(↓左)、ナンにスープを浸して食べる。
次に壷に残ったものをすりこぎのような棒でよく混ぜてペースト状にして(↓右)、これをナンに付けて食べる。
見た目は美しくないけれど(食事中、誰かが「動物のえさ?」「ドッグフードみたい」などと発言したので思いっきり顔をしかめてしまった。思うのは買ってだけど、横で他人が食べてるんだから!)、しょっぱすぎることもなく、野菜と肉の旨みが凝縮されていて美味しかった。羊肉が苦手な人はダメだろうけど、日本人の口にもあう味だった。

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次は、考古学博物館へ。
入口から右手に進むと、有史以前、紀元前5000年ごろに使われていた陶器(↓左)などがガラスケースで展示されている。展示の仕方は正直ちゃちくて、重みが感じられなくて残念だった。
紀元前1000年ごろに使われていた動物の形をした土器(↓右)などもたくさん展示されており、どれもなかなか愛嬌のある顔をしていた。
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iran2010-7-23.jpgもう少し進むとアケメネス朝ペルシャ時代の展示があり、こちら(←)は、ペルセポリスの“百柱の間”から運ばれた牡牛の柱頭
完全な形で残っているものは珍しいとのこと。これが100本あっただなんて(全部の柱頭がこれではなかったと思うけど)、ものすごい広間だったんだろうなぁ・・・


こちら(↓)は、ペルセポリスの“謁見の間”にあったレリーフ。
中央にいるのはダレイオス1世またはクセルクセス1世と言われている。
きれいな状態で残っていて、当時の技術の高さがうかがわれる。
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アケメネス朝時代の展示の後は、アルケサス朝パルティア時代、サーサーン朝時代と展示は時代順に続く。
気持ち悪いけど興味深かったのが、1993年に塩坑で見つかった、“ソルトマン”と呼ばれる3世紀ごろのミイラ(↓左)。狩りに行った身分の高い人が足を捕られてしまい、(塩分が高かったので)そのまま自然にミイラになったのだという。
もうひとつ、日本の正倉院にも似たような形のものがあるガラスの容器(↓右)。
正倉院のもののほうがずーっと美しいのだけれど、そもそもサーサーン朝では珍しいものでもなんでもなかったので、大事にされていなかったのかな、という気もした。
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以上で、駆け足だったけど、テヘラン観光終了。
空港に向かい、帰国の途に着いた。


テヘランで宝石博物館に行けなかったこと(閉館日だった)、ペルセポリスで曇りがちだったこと(やはり遺跡は青空に映える!)、途中腰痛に悩まされたことを除いては、概ねハッピーに過ごせた旅行だった。

10年近く前の犯罪だとか、米国との関係だとかで、イランという国のイメージは良くないかもしれないけれど、本当に行ってヨカッタと思う。歴史や建築に興味のある人には、ぜひぜひ訪れてもらいたいです!


さて。。。
次はどこへ行こうかなー?
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