Small Talk 2

旅の記録 + ちょこっと日常のあれこれ を綴ります

イラン旅行 ~5日目~ 

2010/05/03
Mon. 23:55

【5日目: ヤズド → パサルガダエ → シラーズ】

5日目の今日も、バス大移動の日。
朝8時にヤズドを出発、アケメネス朝ペルシャ発祥の地パサルガダエを目指す。

車窓から、鷲の形をした岩山や、テーブルマウンテンが見えた。
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移動の途中に立ち寄った、樹齢4000年の糸杉
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糸杉は成長が早く、空に向かってまっすぐに伸びるので、天国を象徴する木として描かれることも多いという。
幹にしがみついている(どれだけ太いかを示そうと思った)のがワタクシ。
イスファハンのバザールで購入したチャドルを着てみた(しかし、めちゃめちゃ動きづらくて1日で挫折)

iran2010-5-5.jpgこちら(←)は、移動の途中に立ち寄ったアバルクという町にあった大きな氷室
150年くらい前に使われていたもので、氷を藁に包み、この氷室に保管していたとのこと。
夏の暑さ、冬の寒さの厳しい砂漠の町に暮らす人々の知恵が見られる。


昼食後、アケメネス朝(紀元前550-紀元前330年)の最初の首都で、現在は世界遺産に登録されているパサルガダエに到着。
メディア、リディア、新バビロニアを征服し、エジプトを除くオリエントを統一した大帝国を築いたキュロス2世(大王)のもと建設が進められた都で、キュロス2世の墓(↓)が残っている。
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キュロス2世は、イラン人からはイラン建国の祖として大変尊敬されており、被征服民に対しても寛容だったため、後世には理想の王とされた。“バビロン捕囚”に苦しんでいたユダヤ人を解放したことでも有名。
アケメネス朝を滅ぼしたアレキサンダー大王も、キュロス2世を尊敬していたので、この墓は破壊されることなく残ったとも言われている。

写真(↓)左は、ゾロアスター教の寺院(拝火神殿)とも、キュロス2世の息子カンビュセス2世の墓とも言われている遺構。
さきほど、キュロス2世の説明のところで、「エジプトを除く」オリエントを統一したと書いたけれど、カンビュセス2世の時代にエジプトを征服、文字どおりオリエントの大帝国となった。
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写真(↑)右は、楔形文字の残る柱。
古代ペルシャ語、エラム語、バビロニア語の3ヶ国語で「朕はキュロス、アケメネスの王である。」と書かれている

こちら(↓)は、柱の残る宮殿。
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パサルガダエには、キュロス2世の墓、ゾロアスター教の寺院/カンビュセス2世の墓、宮殿のほか、キュロス2世の私邸などが残っており(敷地はとても広いので、一部は車で移動する)、ところどころ興味深いレリーフが残っている。
そのうちのひとつが、片方が魚、牡牛になっている人(の足。皮をかぶっている?)
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さらにもうひとつ。王(大きく描かれている方)と従者(の足)。
ガイドの説明によれば、王の衣に開いている穴には金でできたボタンがはめ込まれていたとのことで、今はルーブル美術館にそのボタンが展示されているとのこと。
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以上でパサルガダエの観光は終了。
もっと発掘や調査をすれば、いろいろ出てくるのかなぁとも思ったけれど、あまりに修復された遺跡も好きではないので、これはこれでいいかな。


また2時間ほどバスに乗り、バラと詩人で知られる町シラーズへ。
イランでもっとも偉大で尊敬されている抒情詩人で、ここシラーズで生涯のほとんどを過ごしたハーフェズ(1325-1389)の眠るハーフェズ廟へ。
ワタクシはハーフェズという名前を今回の旅行で初めて聞いたけれど、かのゲーテも、ハーフェズの詩の影響を受けており、また「ハーフェズの詩を理解するには 魂まで一汗かく必要がある」と語ったという。

ハーフェズ廟の手前は、バラはもちろん、色とりどりの花が咲く美しい庭園になっている。
この時期に訪れて本当によかった

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奥にあるハーフェズ廟。
たくさんの人で賑わっていたのだけれど、ハージュ橋で見たような、男同士・女同士のグループは少なくて、カップルがとても多かった(シラーズはとても自由な都市)。
ガイドの説明によれば、ここハーフェズ廟は絶好のデートスポットで、男性がハーフェズの詩を女性に読んであげるんだとか(かなり照れくさいと思うけど)。

天井のモザイクも細かくてとてもきれいだった。


こちらがハーフェズの棺。
大理石でできたゴージャスなもので、ハーフェズの有名な詩の一説が彫られている。
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以上で本日の観光は終了。

イスファハン、シラーズと大きな都市を見回しても、中近東でよく見られる物乞いがまったくいないことには少々驚いた。観光地で観光客に寄ってくるみやげものを売る子どももいなかった。
これだけで判断できるものではないかもしれないけれど、思っていたよりずっとイランは豊かな国なんだと感じた。
明日6日目は、イラン旅行のハイライトであるペルセポリスを観光します。
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