Small Talk 2

旅の記録 + ちょこっと日常のあれこれ を綴ります

イラン旅行 ~4日目~ 

2010/05/02
Sun. 22:22

【4日目: イスファハン → ヤズド】


午前9時ごろにイスファハンを出発、バスに乗ってゾロアスター教の聖地ヤズドへ向かう。
ゾロアスター教は、紀元前15~6世紀(諸説あり)にザラスシュトラ(ドイツ語読みするとツァラトゥストラ)によって始められた、古来より信仰の対象となっていたアフラ・マズダを創造主とする宗教。
火、水、土を神聖なものとしたため、火葬や土葬を避け、風葬・鳥葬をしていたことはあまりに有名。

ゆっくり昼食を取ったりしながら移動、ヤズドに着いたのは午後3時すぎ。
まずは、鳥葬のための施設、いわゆる“沈黙の塔”へ。
左の大きい塔が男性用、右の小さい塔が女性用。
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塔のあるエリアへ入るところにゲートがあり、そこに89歳のおじいさんがいた(写真↓左)。
鳥葬が禁止されたのが1930年代なので、このおじいちゃんは若い頃、鳥葬していたことを覚えているとのこと。
(このおじいさん、写真のチップに5米ドルも要求してきた!!!1人につき5米ドルではなく、一緒に写真を撮った人は10人弱くらいいたけど、鳥葬がどうやって行われたかとかの説明も何もしないのに、ちゃっかりしすぎ
右の写真は、塔のふもとにある建物の内部。
鳥葬は、1週間くらい続き、その間(骨を回収するまでの間)はこの建物で生活したらしいので、台所があり、黒く煤が残っていた。
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小さいほう(女性用)の沈黙の塔に登る。
塔のてっぺんは、真ん中に穴が開いているのみ。ここに遺体を入れて1週間後くらいに残った骨を回収したのだという。
穴の中に転がっている石は、かつては穴に敷き詰められていたもの。ここが使われなくなってから70年ほどしか経っていないのに、ひどく壊れているのは誰かが破壊したのだろうか。


沈黙の塔からヤズドの町を見下ろす。
サーサーン朝時代の古い街並みが残るヤズドは、建物の外壁は茶色にするなど規制があるらしく、なかなか雰囲気がある。他方、沈黙の塔のすぐ近くまで町が迫っていて、町が拡大しているんだなぁとも思った。
ちなみに、緑の木々で囲われたところは墓地。鳥葬が禁止されて以降、ゾロアスター教徒も土葬を余儀なくされている。

このヤズドの町や、そしてバイクで沈黙の塔に上って遊んでいる若者たちを見ると、鳥葬がおこなわれなくなったのは、数百年も前のことのように感じた。この70年間に、ものすごいスピードで社会は変化しているのだ。。。

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次は、1500年以上も前から絶え間なく燃えている聖火のある、ゾロアスター教の寺院へ。
でも、建物が新しい(75年くらい前に建てられたもの)ので、その重みがまったく感じられず(涙)。
聖火の写真はなかなか上手く撮れず(これまた涙)。
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こちらは、ゾロアスター教のシンボル、翼ある日輪。
アフラ・マズダを表している。

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次は、サーサーン朝(226-651年)時代の街並みが残るという旧市街の散策
しかしあまり時間がなくて、残念なことに一歩二歩ほど足を踏み入れただけに終わる
写真の右手に映っているえんとつのようなものは、採風塔
砂漠の中のオアシス都市ヤズドの夏は酷暑なので、いわばクーラーの働きをしている。

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もうひとつガイドが紹介してくれたのは、古いドア(↓)。
右と左のドアベルが異なっており、違う音がする。片方は男性専用、もう片方は女性専用(左右どちらか決まっているはずなんだけど、記憶に残っていません・・・)で、男性専用のドアベルが鳴ったら家にいる男性がドアを開け、女性専用のドアベルが鳴ったら女性がドアを開けたとのこと。


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次は、イラン国内で最も高いミナーレを持つ、ヤズドのマスジェデ・ジャーメ(金曜日のモスク)
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続いて、15世紀に造られた、マスジェドやバザールなどが並ぶ広場、アミール・チャグマーグのタキーイェへ。

右手にある木造の山車のようなものは、カルバラーの戦いで殉教した第3代イマーム、ホセインのシンボルとも言える“ナフル”というもの(ホサインの殉教を悼んで、イランでは現在でも毎年お祭りが行われている)。ホサインの棺を模したものとか、ホセインと共にカルバラーで死んでしまった息子のゆりかごを表しているとか、諸説あるらしい。
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以上で、あっという間に時間が来て観光終了。
もっと旧市街の散策をしたかったなぁ・・・


夕食後、イランの伝統的な体操クラブ“ズール・ハーネ”を見に行く。
“ズール・ハーネ”とは直訳すると“力の家”で、若者からお年寄り(「大丈夫~?」って心配になってしまうくらいのおじいさんも!)まで男性が体を鍛えにいく場所。

一段高いところにいる男性が太鼓を叩き鐘を鳴らしながら歌を歌い、それに合わせて男たちが体操をする。
体操に使う器具はとてもシンプルなもので、武器(剣、斧、弓、盾)をモチーフにしているとのこと。


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まずは“剣”を床において、腕立て伏せ。
この時点で、すでについていけなくなっている人がちらほら。
iran2010-4-17.jpg次は“斧”をかついで肩をまわす運動。
“斧”は軽いものも重いものもあり、それぞれ自分の筋力に合わせて使っているようだった。
ちなみに大きくても軽いもの、小さくても重いものがあったので、大きさは背の高さ(持ちやすさ)で選んでいるのかも。
iran2010-4-18.jpg“弓”を持って腕を鍛える運動。
後ろに立てかけてある“盾”は、かなり重い(大きいものは40kgあるらしい)ので、全員ではなく、力のあるごく一握りのだけが使っていた。


ズール・ハーネの見学で4日目は終了。
明日5日目も長距離移動。アケメネス朝ペルシャ発祥の地パサルガダエを観光し、さらにシラーズへ移動します。
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