Small Talk 2

旅の記録 + ちょこっと日常のあれこれ を綴ります

イラン旅行 ~3日目(その2)~ 

2010/05/01
Sat. 23:49

【3日目: イスファハン】


イマーム広場周辺以外で観光したのは、アルメニア教会のひとつヴァーンク教会、マスジェデ・ジャーメ(金曜日のモスク)、そして再びハージュ橋。

まずは、アルメニア人居住区ジョルファー地区にあるヴァーンク教会
iran2010-3-27.jpg iran2010-3-28.jpg
ここは、サファヴィー朝の偉大な王アッバース1世が経済発展のため、職人や商人をアルメニア人を移住させたエリアで、ジョルファーという地名はアゼルバイジャンとの国境付近、アルメニア人の故郷の地名をそのままとったもの。
イスファハンの経済発展に貢献した彼らに、アッバース1世は宗教の自由を認めたので、ジョルファー地区には13のアルメニア教会があり、このヴァーンク教会もそのひとつ。
イスラム支配下の教会らしく外観はかなり地味なのだけれど、聖書の場面が描かれた壁画で有名な教会で、ワタクシたちのほか、たくさんの観光客が訪れていた。

話が少し逸れるけど。
観光地では、必ずと言っていいほど制服を着た児童・生徒の集団に遭遇し(「Can you speak English?」と聞かれ)た。
こんなにやたらに遠足があるのか?と疑問に思っていたところ、イスラーム革命後、イランでは自国の歴史を学ぶため積極的に課外授業が組み込まれるようになったという。
ちなみに、英語が話せるかと聞かれて「Yes」と答えても会話が続くことはまずなかった・・・話題もなく、英語力も足りなかったから。
ただ、英語を話せる人も少なからずいて、バザールで買い物している時に出会った人には助けられた。店の人にまったく英語が通じない時に通訳してくれ、しかも広いバザールを案内までしてくれたのだ。

話を元に戻して。。。
こちらが『最後の審判』の壁画(↓)。
地獄に落ちた人々が火で焼かれている姿が、一番目に入りやすい高さにあって、強烈な印象だった。
iran2010-3-29.jpg

iran2010-3-31.jpg『キリストの磔刑』(←)。
釘が3本なのは、三位一体を表しているとのこと。キリスト教初期の絵画は、釘が4本あるものも見られるそうだ。

このほか、知恵の樹の実を食べたアダムとイブ、バベルの塔、モーセの十戒、幼児虐殺(新しい王がベツレヘムに生まれたと聞き、怯えたユダヤのヘロデ大王がベツレヘムで2歳以下の男の子を皆殺しにしたという出来事)を描いた絵もあった。
いつも思うけど、西洋美術を楽しむには、聖書の知識が不可欠。次回ヨーロッパに行く時には(いつのことやら?)、勉強して行くぞー!


そして、このヴァーンク教会の敷地内に、いわゆるアルメニア人虐殺問題に関する資料が展示されていた。
iran2010-3-39.jpg
第一次世界大戦下の1915年4月24日、アルメニア人の知識人がトルコ(オスマン=トルコ)に殺害されるという事件がおき、その後、大戦下のトルコ領内で数百万人ものアルメニア人が死亡したという。
アルメニア側は、これをオスマン=トルコの国家組織的な虐殺行為だと認識している(アルメニア人は、当時南下政策を採りトルコと対立していたロシア寄りの活動家やスパイがいたとのことで、トルコ領内でムスリムと対立していたという背景がある)が、他方トルコは、戦時下の前線でおこった出来事で国家は関係していないとの認識。両国の歴史認識が異なっており、いまだ両国間に国交はない。

教会には博物館も併設されていて、アルメニア人がイスラムの支配下で、いかに彼らの信仰を守ったか、といったことが説明されていた・・・あまり面白くはなかったけど。

次に訪れたのは、マスジェデ・ジャーメ(金曜日のモスク)
金曜日のモスクは町に1つと決まっており、ここイスファハンのものはイラン国内で最大のもの。歴史的にも4番目に古いという。
このマスジェドは、セルジューク朝時代の1100年ごろから600年にも渡って増改築されたため、さまざまな時代のペルシャ建築様式、タイルワークなどが見られる。


iran2010-3-32.jpgこちら(←)はマスジェデ・ジャーメへの入口。
入口の手前までバザールがあり、そのバザールはイマーム広場まで繋がっている。
iran2010-3-33.jpgこちら(←)はマスジェデ・ジャーメへの模型。
これを見ると“エイヴァーン”がどんなもので、4つあることが多いという説明が理解しやすいかな?


模型でもわかるように、たくさんの小さなドームがあるので、それらを支えるために、建物の中は柱がいっぱい。
茶色いレンガで造られているのだけれど、ところどころレンガの組み方を変えて模様を作っていたりして、なかなか面白かった。

iran2010-3-34.jpg iran2010-3-40.jpg

ミナーレ(尖塔)のあるエイヴァーン。
マスジェデ・イマームに比べると、実用的で質実剛健な印象。
iran2010-3-38.jpg


そしてイスファハン最後の観光は、ライトアップされたハージュ橋
これはこれできれいだけど、ワタクシは昼間(夕方)のハージュ橋のほうが好きだなー。
iran2010-3-26.jpg


明日4日目は、ゾロアスター教の聖地ヤズドへ移動します。
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