Small Talk 2

旅の記録 + ちょこっと日常のあれこれ を綴ります

くまのパディントン展@Bunkamuraザ・ミュージアム 

2018/05/26
Sat. 15:48

paddingtonbear.jpgBunkamura@ザ・ミュージアムで開催中の、『くまのパディントン展』に行ってきた。 
土曜日の朝イチ(午前10時~)、親子連れも含めてなかなか盛況。

展示は、5つのパートに分かれていた。

第1章 パディントンの物語
ロンドンにあるパディントン駅の大きなパネル、その駅にあるパディントンの銅像の複製、そしてパディントンの本の挿絵(複製)がたくさん。最初に出版された本の挿絵は白黒で(もともと児童書として書かれたものでもない)、ペギー・フォートナムの作品。

第2章 パディントン誕生秘話
パディントンの作者、マイケル・ボンド氏と作品のファンとの手紙や、ボンド氏が使っていた辞書、タイプライターなど。
駅でブラウン夫妻に拾われたパディントンのモデルは、クリスマスの日に妻にプレゼントとして買って帰った(売れ残りの)熊のぬいぐるみと、第2次世界大戦中、大きな荷物をもって名前や住所が書かれたプレートを首から下げていた、都会(ロンドン)から疎開してきた子どもたちなのだという。ブラウン夫妻のモデルともなった作者ボイド氏自身の両親は、ユダヤ人の子ども2人を引き取って育てたのだとか。

第3章 世界のパディントン
各国に翻訳されたパディントンの絵本と、フレッド・バンベリー、デイビッド・マッキー、R.W.アリーらイラストレーターたちのパディントンの絵が見どころ。
音声ガイドには、日本語の翻訳を手掛けた松岡享子さんのパディントン作品の朗読なども含まれていた。
パディントンの大ファンで、松岡さんに「早く続きを訳してください」と手紙を書いた少年(田中琢治氏)が、その後、松岡さんとともにパディントン作品共訳者となったというエピソードには、ほっこり。

第4章 パディントン大活躍
こちらには4コマ漫画がずらり。20点以上あったと思うけど、全部見てしまいました。

第5章 おわりに

パディントン、小説としてはおそらく1冊も読んだことないけど、パディントンが張り切って大失敗、でも最終的には結果オーライでみんなハッピー!というのがパターンらしい。元気が出そうだし、図書館で借りて読んでみよう♪
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rudolf2-1.jpgBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の、『神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の脅威の世界展』に行ってきた。
ハプスブルク家の神聖ローマ皇帝ルドルフ2世(1552-1612)は、ウィーンに生まれたがスペイン宮廷で育ち、父の死後24歳で即位。帝国の都をウィーンからプラハに移し、そのプラハの宮廷に芸術家たちを集め、美術品、工芸品や化学機器、自然物を収集したコレクターとして知られる。
最も寵愛され活躍した宮廷画家はアンチンボルト、鳥獣画を得意としたオランダの画家ルーラント・サーフェリーも皇帝のお気に入りだったとか。プラハ城の庭には南国から連れてこられた動物や鳥が飼育され、宮廷に集まった人たちの中には、天文学者ブラーエケプラーも含まれていたという。

ルドルフ2世の死後即位した弟マティアスは都を再びウィーンに戻したが、プラハに残ったコレクションはその後30年戦争に勝利したスウェーデンにも多く持ち帰られたようで、スウェーデンのスコークロステル城の所蔵品も多く展示されていたのが興味深かった。この展覧会のポスター(→)にもなっている、アンチンボルトの『ウェルトゥムヌスに扮するルドルフ2世』も、スコークロステル城の所蔵。

展示は、
プロローグ ルドルフ2世とプラハ
第1章 拡大される世界
第2章 収集される世界
第3章 変容する世界
エピローグ 驚異の部屋

という構成。

“驚異の部屋(クンストカンマー)”とは、15~18世紀にヨーロッパで作られていた、様々な珍品を集めた陳列室。ルドルフ2世は、プラハ城(当時の王宮)の南翼と北翼をつなぐ回廊を作り、クンストカンマーとして膨大なコレクションを陳列していたとのこと。
“ユニコーンの角”として取引されていた北極海などに棲む哺乳類「イッカク」の牙や、貝や天然石を加工し金細工を施した食器、からくり時計などがあり、なかなか面白かった。

最後に、写真撮影OKな特別展示、アンチンボルトの四季を再現(?)した、フィリップ・ハースの作品が(↓)。
rudolf2-2.jpg

正直、あまり好みの絵はなかったのだけれど、ルドルフ2世という人物や、当時の歴史的背景には、おおいに興味をそそられた展示でした。

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gotobijutsukan20171125.jpg五島美術館で開催されている、『特別展 光彩の巧み ―瑠璃・玻璃・七宝―』に行ってきた。

展示は多岐に渡っていて、
第一部 瑠璃・玻璃のかざり
中国や日本の古墳から発掘された古い年代のもの。七宝は、古代エジプトでは技術があったとされ、ツタンカーメンの王墓の副葬品の中にも見られるのだとか。
青銅の大きな壺に象嵌細工がなされているものや、遊牧民の帯留め(ダッフルコートの留め具みたいな感じ)だとか、その時代の古さと使用用途の広さにちょっと驚いた。

第二部 東洋七宝の萌芽
中国に七宝の技術は7世紀ごろには伝わっていたようだが、あまり残っていないらしい。
西方との交易がさかんになった元、その後の明の時代に中国での七宝制作はさかんになったとのこと。
日本に伝わったのはそのあと、安土桃山から江戸時代にかけてで、江戸時代には高度な技術が確立、明治維新後日露戦争ごろまでは、七宝工芸は西洋への輸出品として重宝されたのだとか。

第三部 茶の湯と七宝
水さしや盆の展示が多かった。水さしには、海馬という伝説上の動物の意匠がされているものが少なくなく、いかにも中国という感じ?

第四部 琺瑯の香気
クジャクや鳳凰、鶏の形をした香炉の展示。中国の明・清の時代のものが多かった。
そしてこのポスターに使われている龍文七宝大香炉も、清代のもの。
しかし、七宝や象嵌細工と琺瑯の原理が同じとは知らなかった。。。

第五部 身にまとう輝き
江戸時代に入って、身分の高い人たちがアクセサリーとして身に着けるようになったもの。印籠や十字架などもあった。
徳川家にはお抱えの平田派という職人をお抱えにしていたらしく、ここで一番印象に残ったのは、その平田派の平田道仁が作ったとされている、富嶽図七宝二所物。ネクタイピン?箸置き?くらいの小さなものだったけれど、富士山のデザインがとても素敵だった。

第六部 机上の巧み
さらに時代は下ると、墨をするときの小さな水入れ(現代だとスポイド)や筆入れなど、文房具に使われるようになったとのこと。

第七部 調度の光彩
秀吉が建てた聚楽第の柱の釘を隠すために使われていたという釘隠(くぎかくし)、名古屋城本丸の襖の引手引手を蓋として再利用した香合や火鉢(手焙)など、へー、こんな風に使うんだ~、、、と感心させられた。

名古屋の老舗、安藤七宝店の協力で、七宝の作り方なども説明されていて、とても勉強になったし面白かった。
あと、日本と中国のデザインの好みの違いもよく表れていて、興味深かったな。

ちょっと紅葉には早かったけれど、庭園も散策。
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gotobijutsukan20171125-4.jpg gotobijutsukan20171125-5.jpg

晩秋を満喫した一日でした♪

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オットー・ネーベル展@Bunkamuraザ・ミュージアム 

2017/11/18
Sat. 22:26

ottonebel.jpgBunkamuraで開催されているオットー・ネーベル展に行ってきた。

オットー・ネーベル(1892-1973)は、スイス(ナチス・ドイツを嫌いベルンに移住)、ドイツで活動した画家。建築技師としてのバックグラウンドを持ち、俳優の道を志したこともあるという異色(?)の経歴の持ち主。ドイツのバウハウスでカンディンスキーやクレーと出会い長年にわたり友情を育んだとのことで、カンディンスキーやクレーの作品も一部展示されていた。

展示は、
プロローグ:オットー・ネーベル「シュトゥルム(Strum)」と「バウハウス(Bauhaus)」の時代
1.初期作品
2.建築的景観
3.大聖堂とカテドラル
4.イタリアの色彩
5.千の眺めの町 ムサルターヤ
6.「音楽的」作品
7.抽象/非対象
8.ルーン文字の言葉と絵画
9.近東シリーズ
10.演劇と仮面
11.リノカットとコラージュ ネーベルの技法の多様性

という構成。
ottonbel2.jpg構成が物語るように、建築に影響を受けたり、演劇や音楽に影響を受けたり、詩や文字に影響を受けたり、と多彩な技法・画風が興味深かった。
ポスターに採用されている絵は、イタリアの色彩地図帳(カラー・アトラス)。町から感じた光を色彩に落としこんだもので、以降のオットー・ネーベルの作品のベースにもなっているもの。淡い黄色がベースのものがナポリで、グレーの土台のものがポンペイ

作品は色鮮やかなものが多く、ギフトショップで売られていた展覧会オリジナル商品も、なかなか可愛らしかった(←)。
Bunkamuraザ・ミュージアムの展覧会には毎回行っているけれど(←株主優待券があるので)、これまで触れることのなかった、全く知らない画家・芸術家の作品を知るきっかけになってくれている。好みじゃないなぁ、、、というものもなくはないけれど、今回のオットー・ネーベルの作品は好きな部類でけっこう楽しめた。

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ベルギー奇想の系譜@Bunkamuraザ・ミュージアム 

2017/07/22
Sat. 21:48

fantasticartinbelgium.jpgBunkamuraで開催されている、『ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで』に行ってきた。

現在のベルギーとその周辺地域では、中世末期から写実主義の伝統の上に、空想でしかありえない事物を視覚化した絵画が発展していた。そして18世紀、自然科学の発達と啓蒙思想により不可解なものは解明されていき、心の闇に光が当てられるようになり、さらに産業革命後の19世紀に、人間疎外、逃避願望を背景とした象徴主義がかつての幻想美術の伝統を引き継いでいった。そのような一連の流れを追った企画展。

構成は、
第1章 15-17世紀のフランドル美術
第2章 19世紀末から20世紀初頭のベルギー象徴派・表現主義
第3章 20世紀のシュールレアリスムから現代まで

というもの。

第1章の見どころは、このポスターにも採用されている、ヒエロニムス・ボスの工房で描かれたと判明した『トゥヌグダルスの幻影』。地獄における七つの大罪とそれに対応する懲罰が描写されている(たとえば、右下で酒を飲まされているのは「大食」、左上の死者の仮面をかぶった人に鏡を見せられている女性は「傲慢」など)。
この章の作品は、あちこちにいろいろなものが細部にまでこだわって描かれていたので、間違い探し?とか『ウォーリーを探せ』をしているような気分にもなった。

第2章で印象に残ったのは、ジェームズ・アンソールの『オルガンに向かうアンソール』。色彩は温かみのあるオレンジや黄色が主だったのだけれど、滑稽さに加え、少しもの悲しさも感じさせる不思議な絵だった。

第3章で印象に残ったのは、磔刑のキリストをモチーフとした『プレッツェル』という作品(オブジェのようなもの)と、『生き残るには脳が足らない』という彫像と、タイトルと描かれているものがまったく合っていない(?)ルネ・マグリッドの『大家族』

正直なところ、今回の展覧会はワタクシの好みではなかった。館内も冷房が効きすぎていて(作品保護のためもあり)寒く、ゆっくりしたいという気にもなれなかったし。。。
まぁでも、いろいろなものを観てみないと、自分の好みもわからないとも思うので、「合わないな」と気づいたというこの体験は、これはこれで良かったのだとも思う。


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2018-06