Small Talk 2

旅の記録 + ちょこっと日常のあれこれ を綴ります

ThisisKyosai.jpg渋谷のBunkamuraで開催中の、『これぞ暁斎!ゴールドマンコレクション』展に行ってきた。
河鍋暁斎(きょうさい)は、江戸末期から明治初期にかけて活躍した画家。歌川国芳に弟子入りしていた浮世絵師でもあり、狩野派の絵師でもあった。注文が来たものは拒まず、真面目な仏画から風刺画まで、さまざまなジャンルの作品を残している。

展示は、

序章 出会い - ゴールドマンコレクションの始まり
第1章 万国飛 - 世界を飛び回った鴉たち
第2章 躍動するいのち - 動物たちの世界
第3章 幕末明治 - 転換期のざわめきとにぎiわい
第4章 戯れる - 福と笑いをもたらす守り神
  笑う - 人間と性(春画)
第5章 百鬼繚乱 - 異界への誘い
第6章 祈る - 仏と神仏、先人への尊崇


という構成。

印象に残ったことをメモ。

・ 風刺画が過ぎ、逮捕されたこともあった暁斎は、枯木寒鴉図で日本画の最高賞を獲得、名誉挽回したとのこと。その際に、その作品に当時は法外な値段といえる「100円」という値をつけたが、栄太郎総本舗がその言い値で買い取ったというエピソードが紹介されていた。鴉の絵1枚の値段ではなく、これまでの精進に対する評価だ、と暁斎は語ったのだという。

・ 個人的には、第2章の動物の絵たちが可愛らしくて好きだった。けれども、地震をおこすといわれるナマズは明治維新で「揺れに揺れている国(日本)」や「役人」を表していて、ナマズをからかう猫=芸者の風刺画を多く残したとの説明も。

・ 虎と豹を描き分けた、「舶来虎豹幼絵説」も素晴らしかった。作品のアイデアも豊富なほか、絵そのもの、写生も上手だったことが良くわかった。

・ 音声ガイドは、今を時めく(?)笑点の司会者、春風亭昇太。第5章では幽霊の落語を聞かせてくれた(笑)。第5章では、「三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪」が特に印象に残った。当時この絵は、ものすごく斬新に写ったのだろうなぁ。

絵のことはよくわからないけど、日本画もなかなか面白いと思い出した、今日この頃ここ数年です。
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ikedariyoko1.jpg職場のすぐ近くでやっていたので、『デビュー50周年記念展 池田理代子 「ベルばら」とともに』に行ってきた。
池田理代子さんは、1947年生まれ。
学生時代に学生運動に参加、親のすねをかじっていてはダメだと思い生活費を稼ぐため、貸本屋で漫画を描き始め、実力をつけて大手出版社からデビュー。はじめての長期連載で、「歴史ものは当たらない」という編集者の反対を押し切り、「絶対当ててみせます!」と豪語し、1972年に「ベルサイユのばら」は始まったのだとか。池田理代子さんは、高校時代に読んだ小説から、最期はマリア・テレジアの娘として死を目前にした瞬間に輝やいた女性マリー・アントワネットを描きたいと思っていたのだとか。

展示は、貸本屋の漫画の原画、「ベルばら」連載前の週刊マーガレットに掲載された連載の原画などからスタート。
どんどん絵がうまくなっていく様子がよく分かった。

続いては「ベルばら」の展示。
原画はもちろん、「ベルばら」は登場人物の紹介、重要な場面(ドレスを着たオスカルがフェルゼンと踊るシーンとか、マリーアントワネットの最期とか、オスカルとアンドレがとうとう結ばれるシーンとか)のパネル、そして初演から何度も繰り返し公演されている宝塚歌劇団の「ベルばら」のパネルなども。
(大昔、宝塚が好きだった友人に連れられて見に行った、星組(トップは日向薫)の「フェルゼンとアントワネット編」のパネルもあって、ものすごく懐かしかったー


こちらは写真撮影OKのコーナーにあった、宝塚の衣装
アントワネットとフェルゼン、
ikedariyoko2.jpg

そしてオスカルとアンドレのもの
ikedariyoko3.jpg ikedariyoko4.jpg


このほか、池田理代子の「ベルばら」に次ぐ代表作、「オルフェウルスの窓」に関する展示や、「ベルばら」をパロディにした4コマ漫画「ベルばらKIDS」に関する資料も豊富だった。

ちょっと驚いたのは、意外に男性客が多かったこと。
女性と一緒にという人はもちろん、おひとりさまもちらほら。
そしてオリジナルグッズの販売もなかなか充実していた(さすが、高島屋)。
お約束のクリアフォルダはもちろん、便箋や付箋、ベルばらの登場人物の「泣き顔」を集めてプリントしたティッシュとか、マスカラやフェイスパックなどのプチプラコスメなどなど。何も買わなかったけど、見ていてなかなか楽しかった。

ベルばら、文庫セットも出てるみたいだし、もう一回読んでみよ♪

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マリメッコ展@Bunkamuraミュージアム 

2017/01/04
Wed. 16:28

marimekko.jpgBunkamuraミュージアムで開催中の、マリメッコ展 - デザイン、ファブリック、ライフスタイルに行ってきた。

I. はじめに -マリメッコとは?
II. マリメッコの歩み 1951-2016
III. デザインの芸術


という構成。

入ってすぐには、マリメッコを代表するウニッコなどのテキスタイルがどどーんと展示されていて、とても華やか。
ファブリックのデザインも、あのくらいの大きさがあると見応えがあった。

2番目のコーナーは、創業者アルミ・ラティア、マリメッコ初の正社員デザイナーだったヴォッコ・ヌルメスエミ、ウニッコなどマリメッコの型を作り上げたマイヤ・イソラやアンニカ・リマラなどのデザイナーごとに展示がなされていた。

いちばん面白かったのは、3番目の. デザインの芸術。
同じ柄、モチーフでも大きさの違いだとか、ドレスにしたときの生地の裁断と縫い合わせの違いだとかで、ぜんぜん違ったものに見えて興味深かった。特にアンニカ・リマラの「コインの表と裏」「ケイダス」というファブリックを使ったドレスはバリエーションが豊富で見ていて飽きなかった。

マリメッコ展というからには、グッズの販売がいっぱいあるかなぁと思っていたのだけれど、驚くほど少なくてちょっとびっくりした。
(といっても、たくさん売っていたとしてもそんなに買わないけど)
ドレスはハードルが高いから、やっぱりマリメッコのもので自分の持ち物にするなら食器かなぁ。。。

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pierrealechinksy.jpgBunkamuraで開催されている『ピエール・アレシンスキー展』に行ってきた。
ピエール・アレシンスキー(1927年~)は、ベルギーの現代美術作家。日本の禅や書道、そして漫画から少なからず影響を受けた作家とのこと。

第1部 コブラに加わって
コブラ(CoBrA)とは、コペンハーゲン、ブリュッセル、アムステルダムの頭文字をとった、第二次世界大戦後の北欧、西欧でおこった前衛的な芸術運動。アレシンスキーは若くしてこの活動に加わっていたのだという。
こちらに展示されていたのは、「職業」シリーズで、身体がハシゴになっている『消防士』など、発想の豊かなものが見られた。

第2部 「書く」から「描く」へ
墨で描かれた、丸く剥いたオレンジの皮を描いた連作が印象に残った。
といっても、その作品の良さがワタクシにはピンと来なかったけれども。

第3部 取り囲まれた図像
ポスターにも使われている「至るところから」をはじめ、中央(または上部)の絵の周り(下部)に、四コマ漫画のように小さな絵を配した作品がずらり。ニューヨークの美術館のホールにも飾られていたという『ボキャブラリー I~Ⅷ』など、大きさも大きな作品が目立った。
『魔法にかけられた火山』など、アレシンスキーは火山を好んで描いたのだという。古今東西(?)、芸術は爆発、なんでしょうか。

alechinsky.jpg第4部 記憶の彼方に
魚拓ならぬ”マンホール拓”を使った作品や、昔の手紙、航空図などの上に新たに絵を描き新しい作品としたものなど、新しい表現方法を模索している様子がわかるものが多かった。

第5部 おとろえぬ想像力
90歳近くになった現在も創作活動を続けているアレシンスキーの最近の作品、円形の作品が目立った。
こちら(→)のフォトスポットに使われていた『デルフトとその郊外』もその一つ。

館内ではアレシンスキーが日本滞在中に撮った『日本の書』というドキュメンタリーも見ることができた。

迫力、勢いのある筆づかいが感じられ、自分の想像力、創造力の赴くままに描いているのかなぁ、、、、という印象。
勝手な想像だけれども、アレシンスキー自身が描いていること自体を楽しんでいるようにも見えた。

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peterrabbit2016.jpgBunkamuraで開催中の、『ビアトリクス・ポター生誕150周年 ピーターラビット展』に行ってきた。

構成と、展示作品の感想などをメモ。

プロローグ
ピーターラビットの生みの親、ビアトリクス・ポターは、1866年ロンドン生まれ。上流階級に生まれ家庭教師により教育を受ける。
ペットの暗号で日記を書いていたらしく、その一部が展示されていた。

1章 ピーターラビットの誕生
ビアトリクスの家庭教師の息子が病気のときに、4匹のうさぎの絵手紙を描いて贈ったことがピーターラビット誕生のきっかけ。その手紙を受け取った少年は大事に保管していたとのことで、その写しが展示されていた。
『ピーターラビットのおはなし』は最初は自費出版され(私家版と呼ばれる)、安く制作するため手のひらサイズの大きさで、白黒刷りだった(なお、出版社に持ち込んだときにも、手軽に手に取れるようにと言っていたが、断られていたようだ)。

2章 絵本シリーズの世界
『グロースターの仕たて屋』、『りすのナトキンのおはなし』(大きな尻尾を帆にして川を渡る絵がかわいい)、『ベンジャミン バニーのおはなし』(玉ねぎをおみやげにするピーター(↑)がいじらしい)、『2ひきのわるいねずみのおはなし』、『ティギーおばさんのおはなし』、『パイがふたつあったおはなし』、『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』(蛙が主人公。キモカワイイの元祖?)、『こわいわるいうさぎのおはなし』、『ずるいねこのおはなし』、『モペットちゃんのおはなし』(ねずみを捕まえる子猫モペットちゃんがかわいい)、『こねこのトムのおはなし』、『あひるのジマイマのおはなし』、『ひげのサムエルのおはなし』、『ジンジャーとピクルズやのおはなし』、『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』、『カルアン・チミーのおはなし』、『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』、『まちねずみジョニーのおはなし』などの口絵、挿絵がたっぷりと展示されていた。

3章 ビアトリクス・ポターの人生
湖水地方のスケッチのほか、ビアトリクス・ポターの肖像画、彼女が使っていたパレットなどが紹介されていた。
農場経営にも積極的で羊のブリーダーもしていたというのは驚き。彼女が暮らしたヒルトップ農場は、ナショナル・トラストにより管理され、今でも当時の状態を保っているのだという。

おはなしの内容は意外とダークだったりするけれど(ピーターのお父さんはパイにされてるし・・・)、ほんわか優しい挿絵たちに、癒されました。

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2017-04