Small Talk 2

旅の記録 + ちょこっと日常のあれこれ を綴ります

ベルギー奇想の系譜@Bunkamuraザ・ミュージアム 

2017/07/22
Sat. 21:48

fantasticartinbelgium.jpgBunkamuraで開催されている、『ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで』に行ってきた。

現在のベルギーとその周辺地域では、中世末期から写実主義の伝統の上に、空想でしかありえない事物を視覚化した絵画が発展していた。そして18世紀、自然科学の発達と啓蒙思想により不可解なものは解明されていき、心の闇に光が当てられるようになり、さらに産業革命後の19世紀に、人間疎外、逃避願望を背景とした象徴主義がかつての幻想美術の伝統を引き継いでいった。そのような一連の流れを追った企画展。

構成は、
第1章 15-17世紀のフランドル美術
第2章 19世紀末から20世紀初頭のベルギー象徴派・表現主義
第3章 20世紀のシュールレアリスムから現代まで

というもの。

第1章の見どころは、このポスターにも採用されている、ヒエロニムス・ボスの工房で描かれたと判明した『トゥヌグダルスの幻影』。地獄における七つの大罪とそれに対応する懲罰が描写されている(たとえば、右下で酒を飲まされているのは「大食」、左上の死者の仮面をかぶった人に鏡を見せられている女性は「傲慢」など)。
この章の作品は、あちこちにいろいろなものが細部にまでこだわって描かれていたので、間違い探し?とか『ウォーリーを探せ』をしているような気分にもなった。

第2章で印象に残ったのは、ジェームズ・アンソールの『オルガンに向かうアンソール』。色彩は温かみのあるオレンジや黄色が主だったのだけれど、滑稽さに加え、少しもの悲しさも感じさせる不思議な絵だった。

第3章で印象に残ったのは、磔刑のキリストをモチーフとした『プレッツェル』という作品(オブジェのようなもの)と、『生き残るには脳が足らない』という彫像と、タイトルと描かれているものがまったく合っていない(?)ルネ・マグリッドの『大家族』

正直なところ、今回の展覧会はワタクシの好みではなかった。館内も冷房が効きすぎていて(作品保護のためもあり)寒く、ゆっくりしたいという気にもなれなかったし。。。
まぁでも、いろいろなものを観てみないと、自分の好みもわからないとも思うので、「合わないな」と気づいたというこの体験は、これはこれで良かったのだとも思う。


スポンサーサイト

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

2017-10